プログラマーに転職してから
私はプログラマーに転職してから、最初の仕事として客先常駐でJavaプログラマーとして働くことになりました。配属されたプロジェクトは証券会社の売買システムのデータベース側の開発でした。プロジェクトには50人ほどのメンバーがいて、その中の末端として開発業務(DB側の実装とテスト)をこなしていましたが、テレビ業界でのAD時代に比べると、ずいぶんと楽に感じられました。
プログラマーとしての初仕事
AD時代は昼夜を問わず働き詰めの日々で、心身ともに疲弊していました。しかし、プログラマーとしての最初の職場では、たとえ毎日終電まで働いていたとしても、土日は休める環境であることに感動すら覚えました。長時間労働に変わりはありませんでしたが、週末にリフレッシュする時間があることで、あたかもホワイト企業のように感じていたのです。
一方で、客先常駐という働き方は、常にクライアント企業のオフィスで業務を行うスタイルであり、自社の雰囲気や文化を感じる機会が少ないという特徴がありました。この環境に馴染むため、技術面だけでなく、クライアントや周囲常駐のしている同じような境遇の人々とのコミュニケーション能力も求められました。
マンネリ化との向き合い
最初の半年間は新しい技術を学びつつ、毎日が充実していました。しかし、同じような業務が何か月も続くと、次第にマンネリ化を感じるようになりました。データベースのプログラミングや単体テストはやりがいのある仕事でしたが、ルーチンワークが増えると次第に飽きが来てしまったのです。
そんな折、別のプロジェクトへの異動の話が持ち上がりました。今度は銀行の顧客管理システムの開発に携わることになり、これが私にとって新たな挑戦となりました。このプロジェクトでは、Strutsフレームワークを用いた画面側の開発が主な業務でした。
デザインへの関心とスキルの広がり
Strutsを使った画面側の開発は、データベース中心だったこれまでの業務とは異なり、UI/UXデザインの要素も含まれていました。これにより、私はシステムの見た目や使い勝手を意識した開発に興味を持つようになりました。特に、ユーザーが直感的に操作できるインターフェースを考えるプロセスは、クリエイティブな要素があり、とても楽しく感じられました。
また、このプロジェクトを通じてHTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントエンド技術についても知識を深めることができました。これまでバックエンド寄りだった自分のスキルセットが、フロントエンドにも広がり、技術的な幅が広がったと感じています。
プログラマーとしての成長
転職してからの1年間は、まさに技術を吸収する毎日でした。証券会社でのデータベース業務から、銀行での顧客管理の画面開発まで、プロジェクトを通じて多くの経験を積むことができました。この過程で、技術力だけでなく、業務フローを理解し、プロジェクト全体を見渡す視点を身につけることもできました。
また、AD時代に培ったスケジュール管理能力や、周囲との調整スキルが役立つ場面も多くありました。テレビ業界での経験が、IT業界でも活きることを実感し、自分のキャリア選択に少しずつ自信を持つことができました。
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