私がSEに転職した理由

私がSEに転職した理由

私は大学卒業後、テレビ番組の制作会社で働いていました。テレビ業界は華やかでやりがいもありましたが、現実は非常に厳しく、長時間労働や低い給与など、過酷な環境に身を置いていました。特に私はAD(アシスタントディレクター)として働いていましたが、29歳になってもキャリアアップの兆しが見えず、将来に対する不安が募っていました。

そんな中で「このままではいけない。手に職をつけて、自分の力で生きていけるスキルを身につけたい」と強く思うようになりました。この考えが、私がプログラマー職を目指すきっかけとなったのです。

プログラマーへの興味を持つまで

ADとしての仕事の合間に、私は趣味で自分のブログを立ち上げたり、簡単なホームページを作成したりしていました。HTMLやCSS、JavaScriptなどの基礎的な知識を学ぶ中で、「自分で何かを作り上げる」という感覚がとても楽しいと感じるようになりました。特に、ホームページが形になり、人に見せられるものになったときの達成感は格別でした。

また、テレビ業界のような上下関係や感情に左右される環境ではなく、技術やスキルが評価される業界に魅力を感じるようになりました。私がプログラミングに憧れを持つようになったのは、こうした実体験を通じて「自分もスキルを磨いて何かを生み出せるようになりたい」と思うようになったからです。

転職活動の準備

プログラマーに転職するためには、まずスキルを身につける必要がありました。当時の私は、仕事をしながら時間を見つけて勉強する日々を送りました。本屋で購入したプログラミング関連の書籍を片手に、休日や深夜に学習を進め、基礎的な知識をコツコツと身につけていきました。

さらに、自分の学びを実践に結びつけるために、小さなプロジェクトをいくつも立ち上げました。例えば、友人の依頼でイベント告知用の簡単なホームページを作ったり、自分用のタスク管理ツールを作ったりしました。これらの取り組みを通じて、プログラミングの楽しさをより深く理解できるようになりました。

転職活動と挑戦

29歳で転職活動を始めた私は、未経験であることに大きな不安を感じていました。しかし、自分が取り組んできた勉強の成果や、小さなプロジェクトの実績をアピールポイントにして、何とかプログラマー職の求人に応募しました。面接では「なぜプログラマーを目指したのか」「なぜテレビ業界を辞めたいのか」といった質問が多くありましたが、自分の想いを素直に伝えました。

その結果、運良くある中小企業の開発部門に採用されることが決まりました。この会社では、主にWebシステムの開発を担当することになり、初めてプロとしてコードを書く日々が始まりました。

転職して感じたこと

プログラマーとして働き始めてから、自分の選択が間違っていなかったと強く感じています。もちろん、最初はわからないことだらけで苦労しましたが、努力が成果に結びつきやすい環境にやりがいを感じました。また、自分が書いたコードが動き、システムとして形になる瞬間は何にも代えがたい喜びがあります。

一方で、ADとしての経験も無駄にはなりませんでした。AD時代に培った「スケジュール管理能力」や「チーム内での調整力」は、プログラマーとしてプロジェクトを進める上で非常に役立ちました。また、テレビ業界で鍛えられた忍耐力も、困難な課題に直面したときの自分を支えてくれました。

最後に

私はテレビ業界からIT業界への転職を通じて、「手に職をつけること」の大切さを実感しました。どんなに厳しい状況でも、自分が興味を持ち、努力を続ければ、必ず道は開けるということを学びました。

もし、今の仕事に満足できずに悩んでいる方がいれば、まずは自分の興味や得意分野を見つめ直し、小さな一歩を踏み出してみてください。その一歩が、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。

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