最近、社内SEとして一番手こずっているのが、社員へのスマートフォン導入。
これまでうちの会社では、ガラケーやPHSがずっと使われてきて、「スマホ?本当に必要なの?」って空気があったんです。
でも時代の流れとともに、そうも言ってられなくなってきて…。
会社としても、業務効率を上げるためにはスマホが不可欠ということで、いよいよ本格的に動き出しました。
なぜスマホが必要だったの?
ガラケーやPHSって、操作もシンプルで電池も長持ち。
特に年齢層が高い社員にはすごく使いやすかったみたいで、「なんで今さらスマホに?」っていう声も多かったんです。
でも、ビジネスで使うアプリやクラウド系のツールが増えてきて、もう昔の端末では対応できなくなってきて。
しかも、PHSの保守サービスが終了するっていうニュースもあって、これはもう「やらなきゃ」って背中を押される形でした。
導入したら…まさかのブーイングの嵐!
でも実際にスマホを配り始めたら、予想以上に不満の声が。
「こんなのいらないよ」
「重いし、操作がめんどくさい」
「電池がすぐ切れる」(※実際は初期不良だったんですけど…)
「やっぱガラケーの方が良かった」
正直、かなり凹みました。
特に、普段デジタルにあまり触れない人や、毎日の業務に追われて時間の余裕がない人からは、戸惑いの声が多かったです。
私が“スマホ窓口”!?のプレッシャー
社内SEということで、スマホに関する問い合わせがぜんぶ私のところに集中。
でも、スマホってプライベートでも使ってるとはいえ、全部の機種や設定に詳しいわけじゃないんですよね。
それでも、
・音声がハウリングする
・雑音がひどい
・自分だけ着信がワンテンポ遅い
なんて相談が、毎日のように飛び込んできて…。
しかも、中にはクレームチックに問い合わせしてくる人もいて、精神的にけっこうきつかったです。
何度も「私、一体なにやってるんだろう」って思いました。
外注化を考えたけど、現実は…
最初は、問い合わせ対応を外部のサポートに任せようと思って、いろいろ調べました。
ベンダーが提供しているサービスも見つけて、「これなら安心して任せられそう!」って思ったんですが…。
なんと、予算の都合で断念。
上に相談したら、「うーん、それは今回は厳しいかな…」の一言で終了。
せっかく見つけた解決策が、まさかのお蔵入りになっちゃいました。
チャットBOTも…うまくいかず
次にチャレンジしたのが、チャットBOT。
よくある質問をAIに学習させて、自動で答えてくれるようにしたんです。
でも、これがまた期待ハズレで…。
質問がちょっとでも複雑になると、全然うまく返してくれなくて、「これなら自分で答えた方が早いな…」という結果に。
やっぱり、機械だけに任せるのってまだまだ難しいんだなと実感しました。
説明会も開いたけど…
「直接教えた方が早いかも!」と思って、説明会や研修も企画しました。
ところが、これもひと筋縄ではいかず…。
「その日は現場で出られない」
「時間が合わない」
そんな声が多くて、全員を集めるのはほぼ無理。
結局、「もう動画マニュアルを作った方が早い!」ということで、自分で資料をまとめて、説明動画まで作りました。
編集も慣れてないから苦労しましたが、「見返せるのがありがたい!」って言ってもらえたのは、ちょっと嬉しかったです。
それでも、少しずつ前へ
ここまでくるのに、正直かなり大変でした。
うまくいかないことばっかりで、落ち込むこともたくさんあったけど、それでも「今よりちょっと便利にしたい」「困ってる人を減らしたい」って気持ちだけで動いてました。
最近では、「これってこうやるんだよね?」って自分から聞いてくれる人も少しずつ増えてきて。
ほんの少しだけど、前進してる実感があります。
私自身もアップデート中!
スマホやアプリのことをもっと詳しく知るために、自分でもいろいろ勉強しています。
勉強したことがすぐに活かせる現場だからこそ、「やっててよかったな」って思える瞬間もあって。
自分のスキルが上がると、自然と対応にも余裕が出てきて、少しずつ自信もついてきました。
最後に
スマホ導入って、正直「思ってたよりずっと大変!」でした。
でも、その大変さの中で学んだことや、得られた経験はすごく大きかったなって感じています。
これからも、社員のみんなが少しでも使いやすくなるように、あきらめずにサポートしていきたいです。
完璧じゃなくてもいい。
一歩ずつでも、前に進めていければ、それだけで十分なのかもしれません。
コメント