15年間、私はWEBやソフトウェア開発に携わってきました。
フロントエンドからバックエンドまで、アプリケーション開発がメインの仕事でした。
そんな中、キャリアの幅を広げたくて、思いきって社内SEに転職。
ですが、新しい職場で最初に任されたのは「社内ネットワークの見直し」という、まったくの未知の分野でした。
アプリ開発にしか触れてこなかった私にとって、ネットワークの業務はとても大きな壁でした。
初めてのネットワーク業務
まず最初のプロジェクトは、有線LANから無線LANへの切り替え。
その中で必要だったのが、**RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)**という認証技術でした。
正直、それまで「RADIUS」という言葉さえ聞いたことがありませんでした。
ゼロからのスタートで、不安と戸惑いしかなかったのを今でも覚えています。
ネットワークの基礎知識もない中で、技術資料を読んでもちんぷんかんぷん。
「どこから勉強すればいいの?」という状態でした。
完全に未知の世界に飛び込んだ日々
戸惑いながらも、まずは基礎から学び直すことにしました。
学びのステップ
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ネットワークの基本を学ぶ
書籍やオンライン動画で、TCP/IPやOSIモデルなどの基礎をひとつずつ学び直しました。 -
RADIUSについて深掘り
認証の仕組み、サーバー設定、プロトコルの流れなどをラボ環境で実際に検証しました。 -
実務で実践
プロジェクトの中で、先輩や外部ベンダーにも助けてもらいながら、実際の構築に関わっていきました。
覚えることも多く、うまくいかないこともたくさんありました。
でも、一歩ずつ理解が深まり、できることも増えていきました。
ネットワークがわかると見える世界が広がった
無線LAN切り替えのプロジェクトは、なんとか無事に完了。
自分の中で大きな達成感がありました。
そして、それまであまり意識していなかった「ネットワーク」が、システム全体を支える大切な土台であることに気づかされました。
アプリケーションはネットワークがあってこそ動くもの。
どちらも切り離せない関係なんだと実感しました。
アプリだけを見ていた頃にはわからなかった視点が、少しずつ持てるようになってきたんです。
社内SEという仕事の奥深さ
社内SEは、開発だけでなくインフラやセキュリティ、ユーザー対応など、幅広い知識と対応力が求められる仕事です。
今回の経験を通じて、技術力以上に大切なのは、
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知らないことに向き合う勇気
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自分から学ぶ姿勢
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周囲と連携する力
だと気づきました。
ネットワークの知識を得たことで、アプリとのつながりがよりリアルに見えるようになりましたし、視野も広がりました。
最後に:未経験分野への挑戦は成長のチャンス(と思うしかない…)
社内SEとしてネットワーク分野に携わった経験は、技術的なスキルだけでなく、視野の広がりという意味でも大きな意味がありました。
これまでのアプリ開発の知識と、新たに学んだネットワークの知識が組み合わさることで、システム全体をより深く理解できるようになりました。
また、現場での実践を通して、技術のつながりや、業務を支える裏側の仕組みへの理解が進んだと感じています。
新しい分野に向き合うことは簡単ではありませんが、取り組んだ分だけ確実に成長につながることも実感できました。
今後もこうした経験を活かして、より多面的に業務に貢献していけるように取り組んでいきたいと思います。
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